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勢いは誰にも止められない?(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(12日)◇静ヒルズCC (茨城県)◇6680yd(パー72)

稲見萌寧の躍進が止まらない。最終日最終組で、4日間のベストスコアとなる「64」をマークして大会新記録となる通算19アンダーでメジャー初V。2位に4打差をつける快勝で、今季8勝目、自身通算9勝目を成し遂げた。

最終日はノーボギーでバーディ8つ。安定したショットと、ミスのないアプローチ、そして決定機を逃さないパッティング。外から見れば、まったくスキのないゴルフだが、稲見の自己認識はちょっと違う。

「周りからは“なんでそんなに安定しているの?”って聞かれるけど、自分的には崩れているようにしか感じない。たぶん、“他の人はよく見えてしまう”っていうのがあるんじゃないかな。外からはそう見えても、自分はブレたり、違和感がありながら作っている。逆に(安定して見える)周りの人に聞いても、同じように言われるので、自分が感じているだけじゃないんだっていうのは今年感じたことですね」

外からは、内側の感覚までは分からない。今季8勝のうち、最終日の逆転優勝が5回ある。最終日に強いというイメージが定着している稲見だが、「昔は最終日に崩れることの方が多かったので、“後半に強い”って言われるようになって逆だなって感じていたけど、改善できる回数が増えたなとは思います」という具合だ。

完璧に見えるゴルフも、本人は「崩れてばかり」(撮影/中野義昌)

今季大躍進という認識も、ちょっと違っているようだ。「1年でここまで勝てることは想像していなかったけど、高校1年からアマチュアで優勝争いとか絡んでいて、アマチュア優勝を目指してやっていた。(今年急に)逆転劇をして勝っているってわけじゃなくて、少しずつ少しずつレベルアップしている感じです」と肩をすくめた。

9歳でゴルフを始め、すぐにプロを意識した。その途上で、素晴らしく結果が伴うシーズンを過ごしているという程度だろうか。その先には「圧倒的に強い選手になりたい」という目標もある。不動裕理が持つシーズン最多の10勝にも迫る勢いだが、どこまでその目標に近づいているのだろうか?

「全然まだまだですね。うまく勝てているけど、今日もずっと最後の方までわからない接戦だった。自分の中では、誰も勝てないくらいの力をつけたい。夢かもしれないけど、なにをやっても60台しか出ないとか、大差をつけたい。完璧主義者なので、それに向けて突き詰めて頑張りたいと思います」。その言葉に戦慄を覚えるライバルも少なくはないはずだ。(茨城県常陸大宮市/今岡涼太)