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6月 惜敗で感じた一打の重み

プレーオフで笹生優花(左)に敗れた畑岡奈紗(撮影/増田高寛)

6月のメジャー「全米女子オープン」最終日を首位と6打差6位から出た畑岡奈紗は序盤にダブルボギーをたたきながらも後半に巻き返して3アンダー「68」。通算4アンダーとして笹生優花とのプレーオフに突入したが、3ホール目に笹生にバーディを奪われ、2位に終わった。

「本当だったらプレーオフにならずに…。途中、一打の重みを感じていました」。序盤にラフを渡り歩いてダブルボギーとした6番や、2オンを狙ったものの、バンカーの縁に止まってパーに終わった17番(パー5)が脳裏をよぎった。

悲願だったメジャー制覇は、あとわずかで届かず。笹生については「ジュニアのときからずっと戦っているし、前から強くて絶対上がってくるなというのは分かっていた。簡単には勝たせてくれないと思っていた」とたたえた。

7月 冗談のような最終日中止で4勝目

3日目までに後続に6打差をつけていた畑岡奈紗

7月「マラソンクラシック」で通算4勝目。3日目を終えて通算19アンダーで後続に6打差をつけていたが、最終日最終組として出だしの1番を終える前の午前9時40分、大雨のため中断に入った。

その後もコースコンディションが改善せず、翌12日(月)の天候も崩れる予報もあり、午後4時ごろ54ホール短縮競技となることが決定し、畑岡の優勝が決まった。

中継局WOWOWのインタビューで「ウオーミングアップをしているときに『おめでとう』と言われ、冗談かと思った。この状況が信じられない。72ホールできないのは残念だったが、今年優勝できて良かった」と語った。

8月 夢の東京五輪で9位

日の丸を背負ってプレーした畑岡奈紗(撮影/和田慎太郎)

目標としていた8月「東京五輪」に出場もメダルを逃した。最終日は「69」で通算10アンダー9位とメダルには6打届かなかった。同じく日の丸を背負った稲見萌寧が銀メダルを獲得したこともあり、悔しさが残った。

「もっと調子を上げてここに来たかった気持ちはあるけど、それができなかったのが悔しい。4日間、いざ始まってしまったらあっという間に終わってしまった」と淡々と振り返った。

3年後のパリ五輪に向けては「今はまだちょっと考えられないけど、もしチャンスがあったら目指すとは思います」と決意を明かした。

9月 日本勢最速でツアー5勝目

ツアー5勝目をあげた畑岡奈紗(撮影/桂川洋一)

9月「アーカンソー選手権」最終日に5バーディ、1ボギーの「67」でプレーし、通算16アンダーとしてツアー5勝目を挙げた。

最終18番パー5では2オンに成功も10mのイーグルパットを2m以上オーバーさせた。返しのバーディパットもカップの脇を通過していった。外せばプレーオフとなる重圧の1mを執念で沈めた。

「18番の3回のパッティングは全部、ボールを置くときに手が震えていた。正直、どういうふうに打ったか覚えていない」と振り返った。

通算勝利数は日本勢で岡本綾子(17勝)、宮里藍(9勝)に次ぎ、4勝で並んでいた小林浩美をリードして単独3位になった。22歳256日での節目の5勝は宮里の25歳1日、岡本の33歳187日を更新して最年少。「ここからは10勝目指してやっていきたい」と笑顔を見せた。

11月 最終戦で優勝争いの末に2位

1打及ばず2位も、健闘した畑岡奈紗(Michael Reaves/Getty Images)

エリートだけが出場できる11月のツアー最終戦「CMEグループ ツアー選手権」最終日、首位タイから出た畑岡奈紗は9バーディ、1ボギーの「64」でプレーして通算22アンダーとし、2位フィニッシュ。最終18番でバーディを奪って、年間2勝を挙げた米ツアー5年目を1打差惜敗で締めくくった。

試合後の公式インタビューで「最終組という少しプレッシャーのかかる中で最後まで自分のプレーができたと思う」と納得の表情を見せた。さらに一年間を「6月までなかなかうまくいかなかったが、メジャー(全米女子オープン)でもプレーオフを経験できたし、2勝することができた。年間通じて安定したプレーができなかった悔しい部分もあったが、勝てたのは良かった」と振り返った。

日本人選手の海外進出と活躍にも触れ、「こっち(海外)に出ている日本人選手はほかのアジアの韓国とかタイとかと比べまだまだ少ないですけど、特に松山(英樹)選手は近くに住んでいて、たまに練習もさせてもらっていて、今年マスターズで勝って自分にも刺激になりましたし、これから頑張っていこうという気持ちになりました」と話した。

プロ転向時に立てた「5年以内にメジャーで勝つ」というひとつの目標は達成できなかったが、来年の目標も「メジャーで勝つことです」ときっぱり言い切った。