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石川遼は終始立ったまま謝罪、経緯を説明した(撮影/桂川洋一)

◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

男子プロゴルフの石川遼が24日、大会の会場内で会見を行い、10月の日本帰国に伴う自主隔離中の行動について謝罪した。「ひとりの国民としての認識が甘かったと思っております。感染対策にご尽力いただいている皆さまに申し訳ない行動。今回の処分を重く受け止めて今後、行動したい」と時折言葉を詰まらせ、目に涙を浮かべた。

石川は米下部ツアーの来季出場権をかけた予選会を終え、10月24日に米カリフォルニア州から帰国した。空港到着時に厚生労働省および法務省に提出する誓約書に記載する、入国時の待機場所として千葉県内の宿泊施設があるゴルフ場を指定。一緒に渡米していた田中剛コーチと自主隔離生活を送っていた。

コース内の練習場で一般客との接触を避けながら、毎日ドライビングレンジで打ち込み、期間中2日は実際にラウンドを行ったが、ルールでは家族や同居人ではない他者との接触を控える必要がある。また、うち1日はゴルフ場関係者1人を交えてプレーし、飲酒を伴う夕食を1時間程度ともにした。「ルールを逸脱する行為。2人で食事を取ることも本来はいけないこと。そこに(さらに)もう1人、会話に入ってくるところを、自分が『接触はいけない』と言葉を伝えられず、『大丈夫だろう』と自覚のない行動だった」と話した。

石川は今年1月にも、米国からの帰国後に同じゴルフ場で自主隔離をした。当時は「東京五輪」の特別強化指定選手への措置として、一緒に帰国した田中コーチとの“バブル”状態での生活や練習が認められていたが、現在は同様のケースが承認されない。「当然、オリンピックが終わり、強化指定選手ではなくなったが、(ルールを)自分の(都合の)良いように思い込んでしまった。大変恥ずかしい」

ただし、軽率な行動は規則の確認不足だけが呼んだものではなく、コーチ以外の他者を会話や食事に交えたことにはルール違反の自覚があった。「水際対策はコロナの感染対策において非常に重要だと、いち国民として大事なことだとわかっていながら、出国・入国を繰り返し(自主隔離が)“ルーティン化”していた。前回の措置を自分の頭で混同したが、自分がそう解釈したいから、そう(解釈して)行動した」と反省の弁を述べた。

問題は8日に光文社の電子版「Smart FLASH」の報道で発覚し、石川は翌9日に書面を通じて謝罪。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の副会長および理事の辞任を申し入れ、15日の臨時理事会を経て受理された。また、同日から1カ月間の出場停止処分を受けた。さらに書面で改めて陳謝した。

会見を開いたことについて「時間が経つにつれて、いつも応援をしてくださっている皆さま、心配をしてくださっている皆さまがいれば、その方々に自分の口から説明することが必要なのではないかと思いました」と説明した。ツアーを牽引する立場でありながらの失態に、「男子ゴルフ界に対しての(悪い)イメージとして、考えられたり、語られたりすることへの責任は大きい」と仲間たちにかけた迷惑を思い、声を震わせた。

出場停止が決まってからは体調不良もあり、ほとんど練習をせずに自宅で過ごしているという。2022年シーズンに再起を図る考え。「この行動は本当に他の選手にも申し訳ない。自分はズルをした。しっかり受け止めて、自分が頑張れる機会、またチャンスをいただけたら頑張りたい」と訴えた。(高知県芸西村/桂川洋一)